世界で活躍する日本人:WCM21/22 フランス国内予選 準優勝 中村隆子シェフ

2022年8月26日金曜日

WCM21/22 インタビュー 大会-フランス

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WCMにまつわる、世界で活躍する日本人シェフをご紹介。

今回はチョコレートの本場・フランスの地でWCMに挑戦され、国内予選でフランス代表となったアントワーヌ カレリックシェフに続き、見事準優勝を獲得された中村隆子シェフをご紹介いたします。

今回はWCMジャパンのために特別にアンケートにご協力いただきました。

中村隆子シェフ プロフィール


山口県萩市出身。
大阪あべの辻製菓専門学校卒業後、パティスリー リョーコ (当時東大阪、現在は東京都高輪に移転)など、大阪と神戸で勤務。
25歳の時にワーキングホリデーで渡仏。
2018年 カボスドール コンクール ピエスアーティスティック部門で優勝。
2019年 ブルーノルデルフ コンクール3位。
2021年 WCM21/22 フランス代表選考会 準優勝。
フランス大西洋岸に面するリゾート地、ラ・ボールにある ショコラトリー パティスリー クリストフ ルッセルに勤務し、現在8年目となる。

ー パティシエになろうと思ったきっかけがあれば教えてください。

小さい頃からの夢でした。本格的に職にしようと思ったのは高校生の頃。お菓子を作ることがもちろん大好きですが自分が作ったお菓子を食べて、喜んでもらえるのが嬉しくて。

ー 現在は、洋菓子協会ルレ・デセールのメンバーでもあるクリストフ ルッセル氏の「ショコラトリー パティスリー クリストフ ルッセル」にお勤めとのことですが、どのような経緯で働かれるようになったのでしょうか?

ワーキングホリデーでの1年間の研修の終わりに就労ビザのお話をいただきました。




写真:お店の様子


写真:美しいラ・ボールの海岸

WCMについて


写真:フランス国内予選の様子(2021年10月21日、ルノートル料理学校にて)

ー WCM21/22(当時はWCM2021)に応募しようとしたきっかけを教えてください。WCMに挑戦されたのは今回が初めてだったのでしょうか?

初めて挑戦しました。カボスドール コンクールのピエスアーティスティック部門で優勝した際に、副賞としてマスターズの参加権をいただきました。実は優勝するまで知らなかったんです。

ー フランス国内予選で見事準優勝を獲得した中村シェフ。最も思い入れのある作品は下記5つの課題の内のどれですか?また理由も教えてください。

①#YOU /ムードボードのプレゼンテーション。
②#DESIGN / 立体的なチョコレートデザイン。


③#TASTE / 低糖質なフレッシュパティスリー。

④#SNACK / テイクアウトで食べ歩きながら食べることができるスナック。

⑤#BONBON / 数日以内で食べ切ることができるフレッシュボンボン。

どの作品も思い入れがあります。
特に思い入れのある作品は部門賞をいただいたボンボンショコラです。ローカルの素材に近くの街で採れる栄養価の優れた青海苔を使用しました。
私自身の#TMRWのテーマとして環境問題を視野に入れていたので、ガナッシュに生クリームは使わずヴィーガン仕様に。
審査員の方の中に糖尿病の方がいらっしゃったので、甘味料もアガベシロップを使用して低GIを意識しました。

最後に

ー 今後の中村シェフの夢や目標があればお聞かせ下さい。

今まで培ってきた経験や今回のWCMで学んだことを活かして、パティシエのパートナーと何か "かたち"に出来ればと考えています。
色々なプロモーションの仕方があるので、店舗を持つことにはこだわっていません。12月に出産を控えていますのでしばらくは子育て優先です。



中村隆子シェフ、お忙しい中お話をお聞かせいただきありがとうございました!これからのご活躍を日本からお祈りしております。

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