2023ジャパン・ケーキショー東京に出展いたしました

2023年11月29日水曜日

WCM21/22 イベント・講習会

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2023年10月30日(月)~11月1日(水)の3日間、東京都立産業貿易センター浜松町館にて、「2023ジャパン・ケーキショー東京」が開催されました。

ワールドチョコレートマスターズ(以降WCM)委員会もスタンド出展を行い、WCM'22日本代表の田中二朗シェフ(CALVA)による大会時の課題作品のピエス展示、インスタフォーローキャンペーンや、WCM歴代シェフによるトークショーなどを行いました!

「#WOW(チョコレートのピエスモンテ)」 




WCM'22大会後初の試みとなる、田中二朗シェフの「#WOW(ピエスモンテ)」の展示風景。
会場内でも圧倒的な存在感があり、足を止めて写真撮影いただく方も多くいらっしゃいました。すべてのパーツがチョコレートでできていることに驚きの声が上がっていました。
大会中の限られた時間の中で100を超えるアイテムを接着していると時間が間に合いません。一つ一つのパーツをかご(アルファベット)の中に置いていくことで圧倒的に作業量を減らすことができるうえ、パーツを手に取ることのできる新しい表現になっています。

WCM歴代日本代表シェフによるトークショー

田中二朗シェフ('22年大会出場)、WCM日本運営委員会代表 アステリスク和泉光一シェフ('05年大会出場)、チョコレートアカデミー東京責任者 尾形剛平シェフにご登壇頂き、「WCM テーマやルールに沿ったピエス制作について」「コンクールの心構え、WCMコンクールとは?」などというテーマでお話しいただきました。




#WOW課題にどのように取り組んだか

田中シェフ:パリのサロン・デュ・ショコラという大きな会場で、百貨店にあるような約3メートルのショーウィンドウを飾るため、遠く離れた人からも見えるような目立つ作品にするため空間を埋めることを意識した。
また、審査員の国籍も様々なので、世界でスタンダードな「アルファベット」で表現することは外せないと思った。例えばモチーフに動物を選んだとして、その動物で何を表現したいのかをビジュアルだけで審査員に理解してもらうのは難しい。コンセプトを伝えるうえではアルファベットが伝わりやすいと思った。スタンダードの部分を軸に自分のオリジナリティをどのように絡めるかが重要だと思う。


尾形シェフ:#WOWのショーウィンドウで印象に残っているのはスペインの作品。鏡張りになっており、この空間のずっと奥にも手前にも世界があるのではないかと思わせるような作品だった。圧倒的な奥行き感・想像力の豊かさを感じた。
抽象的に作る人もいれば、アートのように噛み砕いて作る人、誰が見てもわかりやすく作る人もいるように解釈やリアリズムの考え方に違いがあった。
二朗シェフの場合は重さ10キロにも及ぶカカオポッドを吊り下げて動きを見せていたが、今大会ではモーターの使用が許可されていたので、モーターを使ってピエスのモチーフを動かしている作品もあった。展示品は、人工的ではなく自然に見えることが重要で、モーターを使っても機械じかけの動きではなく、求められているテーマに合わせた要素を表現してほしい。




WCMテーマやルールの読み解き方、自己表現の方法について

田中シェフ:技術を切磋琢磨して競い合うことを続けても、業界の中でしか発展しない。業界のためではなく、お菓子を必要としてお店に来てくれる人たちのためにお菓子を作っている。この業界のことを知ってもらうためにも、やっぱりもう一歩先に進まなきゃいけないっていうふうに僕自身としては感じている。
大会テーマに対して物事を考えるのではなく、自分の表現したいことや思いをまず持って、それをテーマに対してどういう表現するかを考えるのが良いと思う。自分の伝えたいことを持って、それをテーマと合わせるという方法がコンクールで表現する上で最も審査員に伝わる方法だと思うし、そうであるべきだと思う。


和泉シェフ:マスターズのテーマはいきなり生まれるわけではなく初回大会のテーマに徐々に変化を加えてきている。次大会のテーマは「Play!」に変わるが、みんなに忘れてほしくないのは主題はチョコレートだということ。まずは「Play!」を読み解いて自分の形に持っていってほしい。チョコレートを美味しく食べさせるために、自分の理念をジョイントしていく方法をしっかり考えてください。




コンクールの心構え、世界大会に挑戦される方へのメッセージ

田中シェフ:WCMが他のコンクールと違うところは課題が多いところ。対応するためには総合的な力が必要で、パティシエとしての技術だけでなく、起業家としてのアイデアやデザイナーとしての視点、メンタル部分、ゼロからものをつくる発想力などが求められる。
人生1回きりなのでなにかに夢中になれるのは素敵なこと。そこにはいろんなドラマがあり、人生を豊かにしてくれるものだと思うので、ぜひ挑戦してください。応援します。


和泉シェフ:自分しかわからない世界観では、審査員には届かない。各パーツを綺麗に作れていても、当たり障りのないようなテーマを持ってきたら合わない。常に時代を見据えながら、自分のやっていきたいことも頭に置いて、チャレンジしてください。
代表選手としては一人だが、歴代7名のシェフチームが優勝のためにサポートするので安心してほしい。2025年の本戦に向けて一緒に頑張りましょう。


尾形シェフ:サポートしたいと思わせてくれるようなコミュニケーション能力、適切な指示が出せるリーダーの資質がコンテストに勝つためには必要だと思います。
業界を盛り上げて次世代に繋いでいきたい、チョコレートの素晴らしさを広げたいという思いが強い人にぜひ参加していただきたい。負担もありますがルールに向き合ったことで、たくさんの学びが得られます。ルールをかみ砕いてビジネスに繋げる力を得ることができる。必ず皆さんに返ってくると思います。




最後に

出展中、ワールドチョコレートマスターズ日本運営委員会のブースには大変多くの方にお越しいただき、WCMを知っていただく貴重な機会となりました。これからもWCMを盛り上げるべく活動していきますのでこれからも応援をお願いいたします!!
ついに12月号のGÂTEAUX、およびPCGにて、WCM2025年大会の日本代表選手を決めるための日本国内予選のルールが掲載されます。
事務局では日本国内予選に向けて、代表選手を目指す方のために様々なイベントの開催も検討しておりますので、お楽しみにお待ちください!
ご来場いただいた皆様、シェフの皆様、本当にありがとうございました!!





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