2022年4月25日・26日に、ワールド チョコレート マスターズのファイナリスト向けに「ブートキャンプ」が開催されました。
10月にパリのサロン・ド・ショコラで開催されるワールドファイナルに向け、田中シェフをはじめ各国のファイナリストが集結しました。また、カカオバリーのシェフ、前回の優勝者、審査員もこの場に集まり、様々なイベントが催されました。
・前回大会の優勝者、エリアス・レダラッハ氏(スイス)のインタビュー
・ワールドファイナルの審査順を決める抽選会
・イメージ写真やインタビュー撮影
・新商品のテイスティング
・ワールドファイナルのルール説明
・ワールドファイナルの審査順を決める抽選会
・イメージ写真やインタビュー撮影
・新商品のテイスティング
・ワールドファイナルのルール説明
…等々、内容盛りだくさんの学びの多い2日間になったようです。
ブートキャンプでの様子について、田中シェフに直接お話を伺いましたので、是非ご覧ください!
各国の代表シェフとの交流
「各国の代表シェフたちは国を背負ってこの場に来ているのだ、という気概が感じられ、緊張感のある特別な雰囲気だった。そんな中でも、シェフ同士が初めて顔を合わせる場であり、各々がコミュニケーションを取り合う良いきっかけになった」と田中シェフは語っています。
例えばアメリカ合衆国代表のクリストフ・ルールシェフ。フランス人であるシェフは、WCM21/22ファイナリストのムードメーカー!過去、田中シェフと別の世界大会でも顔を合わせているそう。ブートキャンプの最終日、バーで共にお酒を酌み交わしながら「WCMで一緒に表彰台に立とう!」と共に約束し合ったとのこと。
残念ながら、ブートキャンプに参加できなかった中東代表のディリップ・クマラシェフは、なんと田中シェフに「頼むから動画で状況を知らせてくれ」とお願いしたんだとか!
各国代表のシェフ達ともそれぞれコミュニケーションをとることができ、とても有意義な2日間だったとのこと。全ては書ききれない程、非常に興味深いお話ばかりでした!
WCMと別の世界大会は何が違う?
数々のコンクールに出場し、輝かしい成績を収めている田中シェフ。しかし、WCMについてシェフはこのように語ります。
「WCMはチーム戦ではなく個人戦で、一人で数多くの課題をこなさなければならないため、出場する選手は孤独。世界中の国際大会の中でもWCMは別格であり、ショコラティエの中でも最高峰の大会と認識されている。この大会はショコラティエやパティシエとしての視点だけでは勝てないから。社会問題をふくめた課題に向き合い、企業家やデザイナーの目線も持たなければならない。つまり、これはチョコレートを超えた大会だ。あの舞台を見たもの全員が憧れる舞台であり、絶対いつかはあの場に立ちたいと思う大会。」
WCMを目指す全てのパティシエ、ショコラティエの皆さんにとって心に響く大切な言葉ではないでしょうか?
世界を舞台にしても、自分を失わず一貫した姿勢を崩さない田中シェフ。
10月末のワールドファイナルが楽しみです!